さぁ!人生をおもしろがろう

40代(ミドル世代)で大学生になった筆者がリアルに語ります!

「このままでいいのか?」と揺れた40代ー転職を考える

卒業後&その他

40代で大学へ編入し、卒業を迎える頃、私は「転職しようか」と考えていた。
新しいことを学び、少し視野が広がった。もっと挑戦できる環境はないか。
このまま、今の会社で終わってしまっていいのか。
大学で学んだ意味を、仕事にも活かしたい――。
そんな思いがふくらんだ。


学び直したことで「もっとできるのでは」と感じた

40代での大学生活は、若い頃とはまったく違った。
課題も多く、グループワークもあり、プレゼンもある。
大変だったが、すべてが刺激的だった。「自分はまだ成長できる」「もっとやれることがある」そう思わせてくれた。

だからこそ、卒業が近づくにつれ、「もっと力を試したい」と思ったのだ。


転職活動を始めてみた

履歴書と職務経歴書を作成し、転職エージェントと面談を重ねた。
転職エージェントを通しての書類選考は幾つか通った。
面接の機会もいくつかあった。

だが、面接の場で出た質問に、年齢の現実を突きつけられた。
「機敏に動けますか?」

――そう来るか、と思った。
若い頃なら聞かれないような質問である。
健康面、柔軟性、体力、順応力。
企業側はそれを見ているのだと、言葉の裏から感じ取った。


書類は通るが、面接で止まる

ある企業では面接日の前日に、選考中止の連絡が来た。
「諸事情により今回は見送らせていただきます」 一方的な通知だった。

別の会社では、内定をもらった。
だが、年収は下がることは想定内だったが、業務内容にもワクワクしなかった。

大学の授業で調べものをしたり、仲間と議論をしたり、論文を書いたりした時間にはあった「知的な高揚感」が、転職活動にはなかった。


「転職したい」のではなく「変えたい」だけだった

このとき、ようやく気づいた。
自分は転職がしたかったのではない。
ただ、「このままでいいのか?」という不安から、何かを変えたかっただけなのだ。

その「何か」を、職場や肩書きに求めていた。
だが、違った。
自分が求めていたのは、“納得感”だった。
もっと言えば、「自分の人生を自分で選んでいる」という感覚だった。


転職活動ではなく「自分の道をつくる」へ

だから今は、「転職しない」という選択をしている。
ただ職場に留まり続けるという意味ではない。
もっと自分の力を活かせるフィールドを、自分で作ろうと動き出している。
大学で得た「調べて考え、発信する力」や、これまでの「職務経験」、自分の「特性」、
それらを組み合わせて、自分にしかできない仕事を模索している。


ミドル世代だからこそ、焦らず“本当の違和感”と向き合う

40代・50代は、キャリアの分岐点だ。
そして、焦りやすい時期でもある。
まわりの変化、自分の老い、社会のスピード―。
そのなかで、「何かしなきゃ」と思うのは自然なことだ。

だが、焦って転職することが、正解とは限らない。
自分は実際に動いてみたからこそ、それを体感した。
内定が出る・出ないではなく、「これは自分の望む形じゃない」と気づけたことが大きかった。


ワクワクがあるか?それが問いだった

受験勉強はワクワクした。
大学生活も、大変だったが面白かった。
だが、転職活動ではそれがなかった。
心が動かないのだ。

だから、自分が今後選ぶべき道には、「ワクワク」があるかどうか。
それを基準にしている。

肩書きや年収よりも、「その仕事が面白いかどうか」。
それが、40代で学び直した私の、正直な基準になっている。


最後に

同じように「このままでいいのか?」と悩んでいる人に伝えたい。
その気持ちは、何かを変える準備ができているというサインだ。
ただし、焦って転職しなくてもいい。
一度、自分の心の動きと向き合ってほしい。

転職か、学び直しか、副業か。
どの選択肢も間違いではない。
でも、選ぶのは「肩書き」ではなく、「生き方」だ。

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