はじめに:40代で「もう一度、大学へ」の決意
40代になって、ふと「もう一度しっかり学びたい」と思ったことはありませんか?
仕事も家庭もある程度落ち着き、「今さら?」と思う反面、心の中にあるモヤモヤが消えない――。
私もそうでした。
キャリアのためというより、「やり残した受験勉強をやり遂げたい」という気持ちが強くなり、大学編入試験の受験を決意しました。
ですが、調べてみると、編入試験は甘くありません。
特に文系の場合、どの大学でも 小論文・英語・面接 が試験科目です。
そして今、はっきり言えます。
「入学前に、この3つをしっかりやっておいてよかった」――そう思う瞬間が、何度もありました。
だからこそ、これから大学編入を目指すあなたに、3つの勉強を詳しくお伝えします。
① 小論文:合格のカギであり、大学生活を支える力
まず最初に強調したいのは、小論文です。
「作文くらいでしょ?」と思ったら大間違いです。
編入試験の小論文は、単なる感想文ではありません。
「問いに対して、論理的に、根拠を示して、制限時間内に文章を構築する力」が求められます。
なぜ小論文が重視されるのか?
答えは簡単。大学での学びが、すべて論理と文章で成り立っているからです。
入学後は、レポートや論述式のテストが山ほどあります。
特に文系では、レポート提出や論文作成は日常茶飯事。
小論文の力がなければ、授業についていくこと自体が難しくなります。
私の体験談:40代で鍛えられた「論理力」
私はオンラインで小論文を学びました。
マンツーマン指導で、徹底的に論理構成を叩き込まれました。
「根拠のない文章はゴミだ」と言われる世界です。
一つの課題を書くのに、5〜6時間かかることもありました。
長いと3日間、構想から仕上げまで費やしたこともあります。
A~Dの4段階で評価され、提出した課題の内容で詰められる。
そして、次回の授業までに修正して提出しておく。その繰り返し。
40代でここまで詰められる経験なんて、なかなかないですよね。
でも、この訓練のおかげで、入学後のレポートも、卒業論文もスムーズに進められました。
むしろ若い学生より論理的な文章が書けると感じました。
それは、受験のときに本気で小論文と向き合ったからです。
② 英語:編入後、泣きたくならないために
次に大切なのが英語です。
「社会人になって英語なんて、もう使ってないよ」という方も多いはず。
でも、編入試験では英語が避けられません。
私が受けた4大学すべてで、英語の試験が課されました。
なぜ英語が必要なのか?
理由はシンプルです。
大学3年次編入では、研究や専門書を読む力が必要とされるからです。
英語の基礎を教えてくれる授業は、もう終わっています。
「1・2年生のうちに終わることを、編入生もできている前提」で授業は進みます。
つまり、「入ってからやればいい」は通用しないんです。
特に文献や論文を英語で読む場面は多いので、リーディング力は必須。
そして試験では、ただ訳すだけでなく、要約や論述もあります。
私の体験談:甘く見ていた英語で苦労
私は正直、英語を軽く見ていました。
「どうにかなる」と思っていたんです。
でも、入学後すぐに壁にぶつかりました。
授業では、いきなり「教科書を順番に訳していって」と言われ、「心臓がドキドキ、胃が痛い」。
そんな授業から始まりました。
しかも、みんな順番に普通に日本語に訳せる。
「すごいわ、今の学生って・・・」「ついていけない・・・」正直焦りました。
おすすめは、受験の段階で英文読解+要約+英作文の練習を徹底すること。
国際学部など、英語を主としている学部の場合は、英会話もかなり必要だと思います。
最低限、ニュース記事や論文の要約ができるレベルまで仕上げておくと安心です。
③ 面接:一番見られるのは「何をなぜやりたいのか」
最後の関門が面接です。
「話すだけなら大丈夫でしょ?」と思ったら、ここでも痛い目を見ます。
面接で問われるのは、「あなたは何を学びたいのか」「なぜこの大学なのか」。
そして、その答えを論理的に説明できるかです。
なぜ面接が重要なのか?
大学にとって、編入生は貴重な戦力です。
でも、目的意識のない学生はいりません。
3年次からの編入なので、すぐに専門ゼミや研究に入ります。
だから、「何を研究したいのか」「なぜそれをやるのか」を明確に語れないと落ちます。
私の体験談:面接で突っ込まれた質問
私は、志望理由書を何度も書き直しました。
でも、本番の面接ではこう聞かれました。
「なぜこの分野?」「あなたの研究は社会にどう役立つの?」「卒論のテーマは決めてる?」
――ここまで突っ込まれるとは思っていませんでした。
この対策で役立ったのは、自己分析と研究計画の言語化です。
「過去の経験→問題意識→研究テーマ→社会への貢献」
この流れをしっかり準備しておくと、面接でブレません。
まとめ:3つの勉強をやっておけば未来が変わる
40代で大学編入を目指すのは、簡単なことではありません。
でも、本気で準備すれば必ず結果はついてきます。
- 小論文で鍛える論理力は、一生の財産になる
- 英語は、編入後の学びを支える必須スキル
- 面接対策で、自分の軸を言語化すれば、学びの目的が明確になる
40代だからこそ、若い学生にはない強みがあります。
それは、人生経験と本気度です。
この3つの勉強をしっかりやれば、その強みを最大限に活かせます。
「もう遅い」なんてことはありません。
むしろ、40代だからこそ最高の学び直しができると、私は自信を持って言えます。
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