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40代(ミドル世代)で大学生になった筆者がリアルに語ります!

教えようとする前に、若手から学ぼう―40代が大学で学んだコミュニケーション術―

大学生活

1.40代で大学生になった私

40代で大学に入学したとき、正直、緊張と不安が入り混じっていた。
10代や20代の学生たちと一緒に学ぶことになる。授業についていけるだろうか、話についていけるだろうか、そんな心配が頭を離れなかった。

初めての授業に出席した途端、不安もあったが、別の感情も加わった。驚き、尊敬、そして焦燥感だ。

一緒に課題をしたり、研究に取り組んだりする中で、若い学生たちの能力の高さに何度も驚かされた。
授業ではプレゼンを堂々と行い、自分の意見を明確に伝える力を持っている。

学内の団体、学外の活動でも、多くの学生がプレゼンや発表を経験している。授業でも1年生からディスカッションや発表の機会が多く、議論を通じて考えを深める力を磨いている。

そんな彼らを見て、正直、社会人である自分が情けなく思うこともあった。
「社会人なのに、今まで私、何やってきたんだろう…」
自分の年齢だけが重くのしかかり、完全に負けているように感じた。

2.若手とのギャップに苦しんだ日々

大学へ入学してから半年間、私は自分の能力の低さに苦しんだ。

若い学生たちは、デジタルネイティブだ。InstagramやSNSは大学に入ってから始めたとしても、情報の扱い方や感覚は私たちとはまるで違う。スマホでの作業はサクサクこなし、検索や調べ物のスピードも早い。

それ以外にも、スキルや考え方の面で、若い学生たちに圧倒されることが多い。授業での発表やディスカッション、課題の進め方、時間の使い方――すべてにおいて、私の方が遅れているように感じた。

3.若い人は先生である

なぜ私たちミドル世代は、若い人たちに教えたがろうとするのか。
それは、経験や年齢に基づく自信からかもしれない。社会に出て長く働き、知識やスキルを積んできた自負がある。だから、教えようとする。

でもよく考えてみると、それはもったいない。

若い人たちは、私たちミドル世代が経験していない今の時代を生きている。
デジタル環境やSNSの感覚、最新のトレンドや情報の扱い方。学校でのディスカッションやプレゼンの方法。考え方や価値観も、私たちとは大きく異なる。

彼ら彼女らには、私たちの方が知らないこと、できないことがたくさんある。
それを前提に考えれば、「学ばせてもらう立場」として捉えることができる。

私が40代で大学生になって学んだのは、まさにこのことだ。
若手は、私たちにとっての先生だ
ということ。

4.教えるのではなく、学ばせてもらう姿勢

若手とのコミュニケーションに苦しむとき、私たちはつい、「教えなきゃ」「導かなきゃ」と思いがちだ。
しかし、それは逆効果になることもある。

教えようとする姿勢を一旦手放し、学ばせてもらう姿勢を持つことで、関係はスムーズになる。
お互いの得意分野を尊重し合うことで、学びの効率も、仕事の効率も上がる。

重要なのは、「知ろうとする姿勢」だ。
若い人が何を考えているのか、どういう価値観を持っているのか、どんな情報やスキルに長けているのか。
それを知ろうとするだけで、コミュニケーションは格段に取りやすくなるのではないだろう

5.学びの姿勢を持ち続けることの大切さ

40代、50代で若い人たちと接することは、最初はギャップに苦しむ。
しかし、「彼らを先生にする」という視点を持てば、学びも仕事も、幅は一気に広がる。
年齢や経験は強みだが、それだけでは全てをカバーできない。
若い世代から学ぶことで、私たちも新しい価値観や考え方を吸収できるのだ。

6.未来のコミュニケーションへ

若手との関係で悩むとき、まず自分の立場を見直す。
教えようとする前に、若手から学ぼうと考える。

そうすることで、相手の考えが理解でき、コミュニケーションが円滑になる。
若い人たちの能力や価値観を認めることは、尊敬の表れであり、信頼関係を築く第一歩だ。

社会人としての経験を持つ私たちは、若手と一緒に学び、共に成長できる存在になる。
教えるだけではなく、教えてもらい、共に考え、共に行動する――それがこれからの時代のコミュニケーションの形だと私は感じている。

7.まとめ

  • 若手とのコミュニケーションで悩むのは自然なこと
  • 教えようとする前に、若い人たちから学ぶ姿勢を持つことが重要
  • 若い世代は、私たちの先生になり得る
  • 知ろうとする姿勢を持てば、ギャップも乗り越えられる

40代で大学生になった経験は、私にとって大きな学びだった。
年齢や経験にとらわれず、若い人たちの知恵を受け入れ、自分も学び続けること。
それが、これからの人生でよりよいコミュニケーションを築き、共に成長する道だと思う。

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