40代、人生も折り返し地点に差しかかり、ふと立ち止まることが増えた。
若い頃は「まだまだこれから」と思っていたのに、気づけば今まで頼もしいと思っていた上司や先輩も以前のような活気はない。
そして、自分はどうなのか。
何をやってきたのか。
何ができていないのか。もう時間がない。
■ 焦りはある日突然、心を占領する
焦りは突然やってくる。
キャリアも、貯金も中途半端。やりたかったのに、できたのに、しなかった後悔。
そして、心のどこかでつぶやいてしまう。
「もう、手遅れじゃないか?」
■ 「まだ遅くない」とは思えない。
正直に言えば、「もう遅い」と思っている。
こんな年齢から始めて、何になるのか?
成果が出る前に、人生が終わってしまうんじゃないか?
そんな声が、毎日のように頭の中を駆け巡る。
それでも、時間を巻き戻すことはできない。
だから私は、思うのだ。
「遅いけれど、今からやるしかない」と。
もう遅い。けれど、それでもやる。
■ 今からだからこそ、できることがあると信じたい
年を重ねた今だからこそ、できることがある─と信じたい。
それは、焦りをごまかすための言い訳ではなく、現実として、これからの人生を少しでもマシにするための方法だ。
例えば、
- 過去の経験を活かして、誰かの相談相手になれる
- 若い頃とは違う視点で物事を考えられる
- 自分に嘘をつかず、無理に周りに合わせなくてもいい
- 「失敗してもいい」と思えるから、挑戦しやすくなる
そして、何より──
- 「もう遅い」と思い、動けない誰かの励ましになれるかもしれない
■ それでも焦りは消えないけれど
焦りは、きっとこの先も消えない。
隣の芝生はこれからも青く見えるだろう。
自分の足元に雑草が生えていても、誰かの庭はよく手入れされて見える。
でも私は、今ここにいる自分の場所で、少しずつ雑草を抜いていきたい。
「もう遅い」と思っているからこそ、一歩踏み出した人間の強さがあると、信じたい。
■ 未来は、自分でつくるしかない
「遅い」と思っても、今の自分が未来をつくるしかない。
誰かに任せることも、時間に逆らうこともできない。
今日できることをやる。
それだけ。
でも、その「今日」が明日につながっていく。
遅いけれど、それでもやる。
今だからこそ、できることはある。
これからの人生を、ただ「終わるのを待つ」だけにしないために。
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