さぁ!人生をおもしろがろう

40代(ミドル世代)で大学生になった筆者がリアルに語ります!

「就職氷河期世代」が大学受験に挑んだ理由── 行動力がすべてを変える ──

卒業後&その他

「今さら大学なんて」「その年齢で?」
何度も言われた。自分でもそう思った。

それでも、やってよかった。
40代で大学を受験し、入学し、学び、卒業した。
一番得たのは、――行動力


◆ 就職氷河期世代という現実

社会に出た時期は、ちょうど「就職氷河期」まっただ中。
求人は少なく、採用は狭き門。
選べる仕事などなかった。
「選ばれる」ことが目的になった。

やっとの思いで就職できた会社に、しがみつくように働いた。
やりたいことより、辞めないことが大事だった。
キャリアとは、我慢と根性の積み重ねのようなものだった。

だから、多くの人が「一社に勤め上げること」を正解と信じてきた。
それ以外の生き方を考える余地など、与えられなかった。
気づけば、自分の選択肢がいつの間にか“他人に決められたもの”になっていた。


◆「このままでいいのか」と思った瞬間

40代。
仕事も家庭もある。
周囲から見れば「安定した人生」。

だが、心のどこかにずっと空白があった。
ふとした瞬間に湧いてくる違和感。
「このまま、この道を歩き続けるのか?」
「終わりに向かうだけの人生で、本当に納得できるのか?」

そんな問いにフタをし続けていたある日、
自分の中の声が、とうとう抑えきれなくなった。

「学びたい」
「人生を取り戻したい」

その思いが、大学受験という選択肢を目の前に置いた。


◆ 受験という行動が、流れを変えた

参考書を開く手は重かった。
面接の準備は緊張だらけ。
若者に混ざって試験を受ける恥ずかしさもあった。

それでも、受験するという行動を選んだ。
誰の許可もいらない。自分が決めるだけ。

合格通知が届いた日、心が震えた。
何かが大きく動き出す音がした。


◆ 学生証を受け取った日

入学式当日、スーツに身を包み、講義室に入る。
周囲は新卒らしい初々しさに満ちていた。
自分だけが「場違い」な存在に見えた。

だが、その中で、学生証を受け取った瞬間、すべてが変わった。

このカード一枚が、人生の新たなスタートを証明してくれた。
「ここにいていい」
「学ぶことを選んでいい」
そう背中を押された気がした。


◆ 学び直しで得た5つの力

大学生活では、若者たちと学び、調べ、発表し、議論した。
年齢の壁など、いつの間にか越えていた。

この経験で得たものは、5つの明確な力。

  1. 自己再発見力
     忘れていた自分の関心や情熱に再会できた。
  2. 適応力
     新しい環境でも、自分らしくやっていけると知った。
  3. 共感力
     世代や背景の違う人と対話し、つながる力がついた。
  4. 学び続ける力
     情報をただ受け取るのではなく、自ら問い、探し、考える姿勢が身についた。
  5. 挑戦力
     年齢を言い訳にせず、新しいことに飛び込む胆力を得た。

だが、それらすべての根っこにあるもの。
最も得たのは――行動力


◆ 行動こそが、人生を変える唯一の方法

多くの人が、「羨ましい」と言う。
「でも、私は無理」「家族がいるから」「今さら…」と続く。

無理ではない。
ただ、怖いだけ。

やってみないと、自分の可能性はわからない。
動かなければ、世界は変わらない。

行動するから、出会える人がいる。
行動するから、新しい視野が開ける。
行動するから、人生が動き出す。


◆ 終わりに

「もう若くない」「キャリアも決まってる」
そんな言葉で、自分を閉じ込めてしまう人は多い。

だが、40代・50代は、むしろ新しい物語を始める絶好のタイミング
過去に縛られず、未来をつくる準備ができる年代。

自分の可能性を信じること。
そして、それを“行動”で確かめること。

行動は、すべてを変える。
何より自分自身を変えてくれる。

私は、それを身をもって体験した。

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